
きれいな塗装のうちにフィルムを貼っておけることが、新車時にPPFを施工する大きな理由です。
納車日に新車を受け取り、そのまま高速道路を走って帰る。
楽しみにしていた最初のドライブでも、フロントバンパーやボンネットには、走行中の小石が当たる可能性があります。
納車されたばかりの車にPPFを貼るメリットは、傷が付いてから補修するのではなく、きれいな塗装のうちにフィルムを貼っておけることです。
ただ、納車前の施工は販売店やディーラーが車両を外部の施工店へ渡せるかどうかにも左右されます。納車後に施工する場合も、予約が取れず入庫まで日数が空くことがあります。
新車へのPPFを考えているなら、納車時期が分かった段階で施工店に相談し、納車日と入庫日をどう組むか決めておきましょう。
この記事で分かること
- 新車にPPFを施工するメリット
- 初回の走行や洗車が始まる前に貼る意味
- 納車日と施工日を先に調整する理由
- 納車前の施工で販売店・ディーラーに確認すること
- 新車でも施工前に塗装を確認する理由
- 納車時にコーティングが施工されている場合の考え方
- 施工範囲を決めるときの基本
- 箱型積載車での輸送と、車両サイズによる注意点
PPFが塗装を守る仕組みについては、「プロテクションフィルム(PPF)とは?車の塗装を守る仕組み」で解説しています。
新車にPPFを施工するメリットは、きれいな塗装のうちに貼れること
新車の塗装をできるだけ残したいなら、傷が付いてから対処するより、車を使い始める前にPPFを貼る方が目的に合っています。
道路を走れば、小石や砂がボディに当たることがあります。とくに高速道路や幹線道路では、納車後の帰り道が、車にとって最初の飛び石リスクになるかもしれません。
最初の走行で必ず傷が付くということではありません。ただ、車を走らせた時点から塗装が飛び石を受ける機会は生まれます。
PPFを貼っておけば、飛び石や日常の擦れがあった際、塗装へ直接ダメージが入る前にフィルムが受けます。初回の走行や洗車が始まる前に施工できることが、新車時にPPFを貼る大きな理由です。
新車でも、施工前に塗装を確認する
「新車だから塗装も完全にきれい」とは限りません。
車は製造されたあと、輸送・保管・展示・納車準備を経てオーナーへ渡ります。その間に、細い線傷や鉄粉、水ジミなどが付く場合があります。ボディカラーや照明の当たり方によっては、普段の光では見えず、専用照明を当てて初めて分かることもあります。
これは新車の品質が悪いという意味ではありません。納車までにいくつもの工程を経るため、施工前に実車の状態を確認する必要があるということです。
傷や付着物の状態を見て、必要な下地処理を決めます。新車だから研磨が不要とは限らず、反対に必ず全面を磨くわけでもありません。塗装を確認してから、研磨が必要かどうかを決めます。
フィルムを貼ると、その下の塗装面は後から確認しにくくなります。納車時に傷や汚れが気になったら、施工前に施工店へ伝えてください。状態を確認し、どこまで整えるか相談してから施工を進めます。
納車時にコーティングやワックスが施工されている場合
ディーラーコーティングや納車準備のワックスが施工されていても、PPFを貼れる場合はあります。ただし、施工内容や表面の状態によっては、PPFを貼る面を整えてから施工する必要があります。
納車時に何を施工したか分かる場合は、販売店から受け取った書類や説明内容を施工店へ伝えてください。PPFとコーティングの施工順や、PPFの上にコーティングを追加する意味については、第6章で解説しています。
第6章 PPFの上にコーティングは必要?施工する意味・不要なケースを解説

納車予定が分かったら、施工店と納車日・入庫日を調整する
納車日だけを先に決めて、施工店の予約を後から探すと、希望日に予約が取れないことがあります。その場合、車を納車されたあとも施工日まで乗ることになり、飛び石や汚れ、傷にさらされる期間ができます。
施工枠は、施工店の予約状況や作業日数、車両を入庫できる日によって決まります。納車時期が分かった段階で施工店に相談し、納車日が確定したら共有してください。納車日と入庫日を一緒に組んでおくことで、納車後に車へ乗る期間を短くしやすくなります。
納車前に施工する場合
納車前にPPFを施工したい場合は、販売店・ディーラーへ確認が必要です。車両を外部の施工店へ渡せるか、納車前の作業を認めているか、納車準備の日程に間に合うかは、販売店・ディーラーの方針や車両の状況によって異なります。
施工店には納車前施工を希望していることと納車予定を伝え、販売店・ディーラーにも車両の受け渡しが可能か確認しましょう。販売店側の了承や日程調整が難しい場合は、納車後の入庫を前提に施工日を組みます。
納車後に施工する場合
納車後に施工する場合は、入庫までにどのくらい車を使うかがポイントです。初回の長距離走行の前に施工店へ入庫できれば、走行による汚れや付着物が少ない状態で塗装を確認できます。
納車後に車を使ってから入庫する予定なら、走行距離や保管場所、洗車の有無などを施工店に伝えてください。入庫時に塗装の状態を確認し、必要な作業を決められます。
納車前に施工するか、納車後に施工するかは、販売店・ディーラーの受け渡し条件と施工店の予約状況によって変わります。希望する時期に合わせて、現実的な日程を組みましょう。
箱型積載車で引き取る方法もある
58Detailingでは、箱型の積載車で車両を引き取れます。自走で移動する場合と比べて、輸送中に飛び石や汚れにさらされにくいため、納車後に施工店へ持ち込むまでの走行を避けたい場合の選択肢になります。
ただし、車両の大きさや形状によっては箱型積載車に載せられません。スーパーカーや大型車両などは、車種や仕様によって通常の積載車での輸送になることもあります。利用を希望する場合は、車種や仕様を伝えて事前に確認してください。
新車でも、施工範囲は使い方に合わせて選ぶ
新車だからといって、必ずボディ全体へPPFを貼る必要はありません。
高速道路をよく使うなら、まずフロント周辺を検討する方法があります。新車時の純正塗装を車全体でできるだけ残したい場合は、フル施工が候補です。どこまで施工するかは、走行環境や予算、残したい塗装の範囲に合わせて考えます。
フル施工と部分施工の詳しい違いや範囲の選び方は、別の記事で解説します。PPFの価格は車種や施工範囲によって変わります。費用については第3章をご覧ください。
新車のうちに施工を検討したいケース
新車時にPPFを検討する理由は、納車して間もないタイミングなら、走行や洗車で塗装に傷が付く前に施工できる可能性があるからです。
例えば、次のような予定や希望がある場合は、納車時期に合わせて施工を検討できます。
- 初回の走行や洗車が始まる前にPPFを貼りたい
- 新車時の純正塗装をできるだけそのまま残したい
- 限定色や濃色など、購入時の見た目を長く保ちたい
- 納車後すぐに高速道路や幹線道路を走る予定がある
反対に、車を短期間で乗り換える予定がある、純正塗装の見え方を最優先したい、PPFによる保護の優先度が高くない場合は、施工を急がない選択もあります。
PPF全般のメリット・デメリットや、施工を優先しなくてもよいケースについては、第2章で詳しく解説しています。
第2章 PPFのメリット・デメリット|後悔するケース・必要ないケース
PPFとセラミックコーティングの役割の違いを知りたい場合は、第5章をご覧ください。
第5章 PPFとセラミックコーティングの違い|どちらを選べばいい?

よくある質問
新車にPPFは必要ですか?
すべての新車に必要というわけではありません。新車時の純正塗装をできるだけ残したい、初回の走行前に飛び石対策をしたいなど、塗装を守りたい理由がある場合は選択肢になります。費用やフィルムの見え方、車の使い方を踏まえて検討してください。
納車前と納車後、どちらに施工するのがよいですか?
納車前に施工できるかは、販売店・ディーラーが車両を施工店へ渡せるか、納車前の作業を認めているか、日程に間に合うかによります。納車後の場合は、施工店の予約状況や初回の長距離走行前に入庫できるかを確認してください。
新車でも下地処理や研磨は必要ですか?
新車というだけでは決められません。塗装面を確認し、傷や付着物の状態に合わせて下地処理を行います。研磨が必要かどうかも、実際に塗装を見てから判断します。
納車時にコーティングをしていてもPPFを貼れますか?
施工できる場合がありますが、コーティングの種類や状態によって、PPFを貼る前に面を整える必要があります。納車時に施工されたコーティングの内容が分かる場合は、施工店へ伝えてください。
58Detailingでは、入庫後に車両を確認して施工内容を決めます
58Detailingでは、入庫後に車両を確認し、塗装状態や施工範囲に合わせて作業内容を組み立てます。
納車前の車両受け渡しは、販売店・ディーラーの方針や日程によります。箱型積載車に載せられるか確認が必要な車両は、車種や仕様を事前にお知らせください。

まとめ|納車日と施工日を調整する
新車にPPFを施工するメリットは、初回の走行や洗車で塗装に傷が付く前に、きれいな状態のうちにフィルムを貼れることです。
納車前の施工が可能かは販売店・ディーラーの方針や日程、納車後の入庫時期は施工店の予約状況によって変わります。納車予定が分かったら、納車日と入庫日を施工店と調整しておきましょう。
次に読む記事
第2章 PPFのメリット・デメリット|後悔するケース・必要ないケース
第5章 PPFとセラミックコーティングの違い|どちらを選べばいい?
新車へのPPF施工を検討している場合は、車種・納車予定・希望する施工範囲をお知らせください。納車前の車両受け渡しや、箱型積載車で引き取れるかどうかも確認しながらご案内します。
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